風雪よよよ旅

大衆演劇 旅芝居 寄席的なものの旅

引用メモ

大衆との接点をさがしつづける ”貧乏の美学”〜大衆演劇とは(『旅姿 男の花道』より)

(ショーと演歌) では、大衆演劇と演歌は一体どうむすびつくのだろうか。大衆劇団にはなじみぶかい『釜ヶ崎人情』『花街の母』や、大衆演劇のテーマソング『お手を拝借』(船村徹作曲)を作詞したもず唱平は、門外漢であるとことわりながら、 「見せようと…

贖罪の意識

(殺人の罪で服役している人のこと) 一般的に言うと、殺人犯というのは、気が短い人間だと思われがちだが、寮内工場で出会った人たちは、そうではなかった。殺人罪で服役している8人全てが、温厚でおっとりした性格の持ち主だった。耐えに耐えて、忍びに忍…

都築響一著「夜露死苦現代詩」より

大衆演劇のセリフにも同じことを思う。 僕らすべてが求める真にリアルな表現とは、いつ誰かどうこうしたというような私小説レベルの"リアリティ"ではなくて、からだと直結した言葉なのだ。汗となってにじみ出る単語であり、傷口から血となって迸るフレーズな…

「ようやる」

「ここの座長、ようやるで」 大阪のお芝居小屋にいると、こんな会話をよく耳にします。 「ようやる」とは: ようやるというのは大衆演劇の役者に対する独特のほめことばである。うまいというのとはちがう。むしろ、大してうまくはないのだが、熱心だ、一生懸…

引用メモ:「なりきり文化」と「文化は欲望から生まれる」について

「なりきり文化」について 「なりきり文化」は正統な演劇文化の「重厚さ」への反抗でもある。劇場とりわけ大道具や客席は不要、長時間演じることはない、観客は真剣に見入るより冷やかしたりして距離をとるし自分も演じる、何より玄人素人の区別がない。「今…

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